すこし大げさな言い方をするなら、岐阜はまさに楽園の片鱗を見せています。歴史的にも岐阜は重要な転機を担ってきましたが、私の心を引き戻すのは壮大な山々と日本のキャンプ文化です。近年のコロナ禍により外食や大人数での集まりなど、日常生活に欠かせないストレス解消活動が多く制約されました。そんな中、”森林浴”のような自然との共鳴を通じた仲間との現実逃避が最後の安息となりました。この背景に鼓舞され、日本の100名山を制覇し、岐阜県内外のキャンプ場を探索する旅に出ました。

岐阜県内の最も風光明媚な山は伊吹山でしょう。その頂きからは岐阜、三重、そして滋賀に位置する琵琶湖が眼下に広がります。時と場所によっては猪や鹿に遭遇することもありますが、登山そのものは決して厳しい山ではありません。その他には、驚きと喜びが交錯する山として天狗山が挙げられます。天狗のような形状をした石が点在し、登るにつれて道には鎖が付いた石も登場し、更なる刺激が待ち受けます。

シュミッド ウィリアム 国籍:アメリカ